若松の生花
今日は母が生けたお生花を紹介します。
当店ではこの時期には欠かせない若松の生花です。
ここでちょっと松のお話を・・・
松の名前は種類を表すものではなく、松の成長の度合いでつけられた名前なんです。
この若松は文字通り生えてからあまり年数の経っていない若い松の事です。
長年育てられた老松とは対照的で、若松はすっきりと伸びる若々しい姿で最もおめでたい花材だそうです。
この若松を7本使い生けています。
まっすぐに伸びる幹、その幹にそって規則正しくつく緑の葉、左右相称に出る脇枝が特徴です。
何度見ても美しいデザインだと思います。
そして、足元を金銀の水引で相生(あいおい)結びで締めることで、お正月らしくより美しくみえます。
これはお正月と婚礼の時のみに飾られる最高の祝儀花とされているそうです。
華道 嵯峨御流 正教授の母は毎年この生花をいくつも作ります。
玄関や床の間に置く方が多いようで、床の間や玄関の位置で松の向きも反対にすることができます。
ご希望の向きをお知らせください。
ご自宅に竹筒や薄端をお持ちの方は是非もってきてください。
華やかなお正月花も良いですが、シンプルに松でお正月を迎えるのもおすすめです。
この水引の相生結び、かっこいいと思い毎年お母さんに教わるのですが、どうも覚えることができません。
その時は覚えるのですが、1年たつと忘れてしまいます。
いいかげんちゃんと覚えようと思います。